共に学び合い、成長し合い、一緒に苦労して、喜びを分かち合っていきます。
しかしながら、資本中心の社会の中で人間が圧し潰され、物質化させられ、体制の中に組み込まれ、本来の姿である人間の心の繋がり、例えばやさしさ、思いやり、そして勇気などを失いつつあるのも事実です。
このような状況の中で私達は人間側に自分を位置付け、生徒と共に心の通う手作りの学園を創っていこうとしています。 この試みの一つとしてサンジョゼフ校(幼稚園/小学部/中学部)・ノートルダム校(高校部)日本セクションはあります。ここでは生徒も教師も自分で考え、行為し、その責任を取っていくことを学んでいます。
生徒の個性や自由は現在の社会を認め、より発展させていく行為の中で築き上げられていきます。
従って、自分の環境に "engage" (主体的に参加)し、現実との緊張関係を生きていく人々の集団がサン・ジョゼフ校・ノートルダム校日本セクションのメンバーです。
近代社会は個々の自立を基盤として市民革命以後、幾多の血と涙を経ながら今日へと続いています。特に二つの大戦、そして5月革命は「自立する人間(主体)と自由」の問題を追い求めてきました。しかしながら、一方では資本は人間のありかたを強制していきます。これは産業資本中心の時代から金融資本の時代を経て今日ますます顕著になってきました。
日本セクションのこのような状況の中で、ここパリで
『人間復帰』を宣言します。
その活動を通して現実と "actual" に関わりながら、現実の改革と自己の変革をしていきます。教育現場での、人間/生徒との関わりは自己を通しての相手の創造であり、相手を通しての自己の創造である筈です。自分自身で、何を生きていくかを決定することで初めて、自立する創造主体が生まれます。このことは苦しく、辛い、孤独の戦いかもしれません。しかしながら、永遠の不安を背負う覚悟をするからこそ、生きることのこよなき素晴らしさを、他人と繋がり合える喜びを分かち合えるのだと思います。
サンジョゼフ校・ノートルダム校日本セクション 代表 輿石洋一